Archet - アルシェ 「弓」の専門メーカー

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F.A.Q

よくある質問

楽器について


  • Q.

    弦の交換時期はいつ頃ですか?

    A.

    弦の寿命については演奏頻度や弦の種類によって様々です。大手弦メーカーは使用時間による概算寿命を発表していますが、それに基づくと、毎日4-5時間練習するプロ奏者であれば1~2ヶ月程度、週に4-5時間練習するアマチュア奏者であれば5~6ヶ月程度が交換時期の目安です。弦の劣化による、演奏性と音質の低下を考えると、6ヶ月に一度は交換した方が良いでしょう。

    工房アドバイス

    弦の種類と交換時期の記録をつけ、自身の演奏頻度やスタイルに合った交換時期を確立していきましょう。

  • Q.

    弦の正しい交換方法を教えてください。

    A.

    駒や魂柱の位置がずれてしまわないよう、必ず1本ずつ替えましょう。楽器を安全に扱うため、椅子に座る、姿勢を整えるなど、作業環境を整えましょう。ペグ部の巻き方は下図を参考ください。調弦は少しずつ行いましょう。その際、駒が倒れてしまわないよう、傾きに注意しましょう。

    工房アドバイス

    交換後はしばらく音が安定せず、調弦を繰り返すうちに駒が大きく傾いてしまうことがあり、そのままにしておくと駒が倒れたり、駒自体が変形してしまうことも。弦の交換後は駒の角度に特に注意を払いましょう。

  • Q.

    日々のお手入れ方法は?

    A.

    演奏後は弦や指板、駒付近の表板など、松脂や汗などによる汚れを拭き取りましょう。その後、楽器全体をシリコンクロス等の柔らかい布で乾拭きしましょう。また、駒の傾きを日々チェックしましょう。傾いたままにしておくと、駒が倒れてしまったり、駒自体が変形してしまう恐れがあります。

    工房アドバイス

    指板や弦などの汚れと、ボディの汚れは、それぞれ別のクロスで拭いてあげるのが良いでしょう。例えば松脂が着いたクロスでボディを拭いてしまうと、粗い松脂の粒子が傷をつけてしまう可能性があります。ニスは繊細で傷が付きやすいため、弦楽器専用のシリコンクロスを使用しましょう。

  • Q.

    分数楽器の適切なサイズは?

    A.

    からだの成長にあわせ、適切なサイズを選びましょう。バイオリンとチェロの分数楽器の身長とサイズの目安(cm)をご覧ください。
    violin 4/4(145~) 3/4(130~145) 1/2(125~130) 1/4(115~125) 1/8(110~115)
    cello 4/4(155~) 3/4(135~155) 1/2(125~145) 1/4(115~135)

  • Q.

    ニスの取り扱いで気をつけることはありますか?

    A.

    夏場の車中など、高温になりやすい環境下で楽器を長時間ケースの中で保管したままにすると、ニスが溶けケースに張り付いてしまうことありますので注意が必要です。冬場の暖房機器の近くなども避けましょう。ニスの変質や楽器本体の割れ、剥がれなど、様々なトラブルが発生する恐れがあります。

  • Q.

    湿度対策を教えてください。

    A.

    楽器は木材やニスなど天然材料を使っているため、乾燥すると収縮し、湿気を含むと膨張しますので、冬場の乾燥、夏場の湿気に注意が必要です。適正湿度の目安は、45-60%程度です。乾燥する時期は部屋の加湿とダンピットなどによる楽器本体の加湿が効果的でしょう。多湿の時期は部屋の除湿とともに風通しの良い場所にケースを保管しましょう。

  • Q.

    市販の乾燥剤も使えますか?

    A.

    市販の乾燥剤には除湿力が強すぎるものがあり、極端に低くなったケース内の湿度と、外気との急激な湿度差により、楽器が破損する恐れがあるので、非常に危険です。楽器専用の湿度調整剤を使用しましょう。小型楽器は多湿に弱く、大型楽器は乾燥に弱い傾向にあります。それぞれの季節には特に注意しましょう。

  • Q.

    点検の適切なタイミングは?

    A.

    楽器は木材やニスなど天然材料を使っているため、乾燥すると収縮、湿気を含むと膨張するなど、湿度の変化に敏感に反応します。よって、季節の変わり目が点検、調整の最適なタイミングでしょう。

  • Q.

    駒が曲がってしまいました。

    A.

    駒は弦の強い張力(バイオリン弦4本は約20kg、チェロ弦4本は約60kg)を支えているため、繰り返し調弦を行うことで駒が傾きます。そのまま使用していると、駒が変形し曲がってしまうことがあり、その際は駒を交換する必要があるでしょう。曲がったまま使用を続けると、本来の演奏性能を発揮できないばかりか、駒の破損、それに伴い楽器本体を傷つけてしまう恐れもあります。まずは専門店に相談しましょう。

    工房アドバイス

    交換後しばらくは、特に駒の角度に注意しましょう。正しい駒の角度は、楽器の表板に対して90°です。駒足に隙間が生じていないか、日頃チェックすると良いでしょう。

  • Q.

    アジャスターが回らなくなってしまいました。

    A.

    テールピースに付ける調弦用アジャスターは、調弦の難しい高音弦、特に1番線の調弦に使う補助部品であり、その調音の幅は狭く、大きい調節はペグを使わないとできません。アジャスターが回らなくなってしまった際は、ネジを緩め、ペグで調弦し直しましょう。

    工房アドバイス

    テールピースの横から見て、アジャスターが楽器本体の表板近くに飛び出している場合も、ネジを緩め、ペグで調弦し直すと良いしょう。そのまま使用すると、ネジが表板まで届き、傷をつけてしまう恐れがあります。

  • Q.

    魂柱が倒れてしまいました。

    A.

    魂柱は弦の圧力だけで立っているものです。カラカラなっている。強い張力をもって繰り返し調弦を行っていると、駒は傾き、最終的に倒れてしまうこともあります。弦を少し緩め、弦楽器専門店へ持ち込みましょう。魂柱を紛失しないようにケースのポケットなどに閉まっておきましょう。

  • Q.

    表板や裏板の縁の一部が欠けてしまいました。

    A.

    楽器の年代や板の健康状態によってはしばしば起こりうることです。欠け落ちた破片があれば無くさないように保管しましょう。破片があれば元通りに接着するという修理が可能です。

弓について


  • Q.

    毛替えの時期はいつ頃ですか?

    A.

    プロ奏者なら1~3ヶ月に1回、アマチュア奏者や学生なら半年に1回が目安です。季節の湿度変化を考えると、少なくとも1年に1回は毛替えが必要でしょう。毛が切れ始めた、毛の汚れが目立ってきた、松脂をつけても十分に引っかからない等は、毛替えが必要な時期に起こりやすい症状です。

  • Q.

    日々のお手入れ方法は?

    A.

    演奏後は必ず毛を緩めましょう。強い張力で引っ張ったままにしておくと、スティックの反りが戻ってしまったり、変形してしまうこともあります。また、弓毛も伸び切ってしまい、本来の反りと毛の長さによる演奏性が損なわれてしまう恐れがあります。

    スティックに付着した松脂を拭き取りましょう。松脂をそのままにしておくと、汗などの汚れや湿気により固まり、取れなくなってしまいます。時々はフロッグを外して柔らかい布等で松脂、汗などの汚れを拭き取ってあげることも大事です。フロッグから侵入した汚れがスティックを腐食し、弓自体の価値を損なう恐れがあります。

    直射日光と多湿を避けましょう。スティックに使用されるフェルナンブーコ材とニスは天然素材ですので、直射日光で変色し、弓自体の価値を損なう恐れがあります。また、多湿により弓毛が長くなり、演奏性を損なう恐れがあります。

  • Q.

    弓のスティックが曲がっていると言われたのですが…

    A.

    良質なスティック材であれば反り直しの修理が可能です。まずは専門店に相談しましょう。弓毛バランスの不均等や弓毛の張りっぱなし、フロッグのガタツキ、などが原因として考えられます。どちらかの方向へ極端に傾けて長時間使用するなど、奏者の演奏スタイルによってもスティックが曲がることもあるようです。

  • Q.

    ヘッドの白いチップが取れてしまったのですが…

    A.

    チップは弓の頭部を保護し、かつバランスを左右する大事な役割を果たす部位ですので、そのまま使用せず修理に出しましょう。少々のひびや欠けであっても弓本体の破損につながる恐れがありますので、なるべく早めのチップ交換をおすすめします。

  • Q.

    毛が緩まなくなってしまったのですが。

    A.

    弓毛は湿度の状態で長さが変化します。湿っていると長く、乾いていると短くなります。このように毛が張ったままになってしまっているのは、急激に湿度が低くなったために弓毛が短くなり、フロッグが雌ネジ穴に納まらない位置に移動してしまっていることが原因と考えられます。まずは専門店に相談してください。毛替えが必要かもしれません。

  • Q.

    フロッグががたがたします。

    A.

    フロッグとスティックに緩み、ガタツキがあるようだと演奏しにくいばかりか、スティックに傷をつけてしまう恐れがあります。まずは専門店に相談しましょう。雌ネジの消耗が原因であることが多いです。

  • Q.

    フェルナンブーコとは何ですか?

    A.

    木の組織が緻密で弾性と強度を兼ね備えていることから、弓の材料として最適とされています。ブラジル原産のマメ科の常緑高木で、パウ・ブラジル(“ブラジルの木”の意。国名はこの木から名付けられた)と生物学的な違いはありませんが、赤道近くの東部ブラジルに位置する、ペルナンブコ州でとれる材木が最も高級であるため、通常区別してフェルナンブーコと呼ばれています。18世紀に弓製作のストラディバリウスと評価される、フランソワ・グザビエ・トルテが弓の素材として用いて以来、固さ・密度・柔軟性に優れており、弓の反りをキープすることができる、最も適した材料であるとされました。マサランデューバ、スネークウッド、アイアンウッドなどのその他の熱帯の木材もよく使われましたが、フェルナンブーコによる弓が最も音色が良く演奏家が好んだため、次第に最高の弓材として定着したのです。